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高層天気図

サーファー、ウインドサーファーの為に高層天気図の読み方を解説します。
imocやmetoceanに見られる高層天気図を見た事があると思いますが、あの線が
いっぱい入った図は一体何なんだ?と思われている方も多いと思います。

ここで取り上げる気象FAXの種類
1. 500hPa高度、渦度予想(極東)
地上気圧、降水量予想(極東)
2. 500hPa気温、700hPa湿数予想(極東)
850hPa気温、風、700hPa上昇流予想(極東)
上記について各12、24、36,48、72時間後予想図があるが見方は同じである
更新時刻
基準時刻9時 -> 発表時刻14時頃
基準時刻21時 -> 発表時刻2時頃
天気図及び解析法

1.について

500hPa高度、渦度予想(極東) 画像をクリックすると拡大します
高層天気図(500hPa高度、渦度予想(極東))

最下段項目について(以降天気図同様の共通項目)

  • FUFE502 - 天気図種類(この図は500hPa高度渦度予想(24時間後))
    JMH - 第1気象無線模写通報
    111200Z FEB 1994 - 1994年2月11日 21:00(日本時=世界標準時+9時間)基準
    VALID 121200Z - 12日 21:00 の予想図

表示要素

  • 500hPa高度(実線)
  • 500渦度 (破線:ハッチしてある濃い領域は正渦度)

主な着目点

  • 摩擦がかからない為、地衡風が低高度部(低圧部)を左手にみて等高線(等圧線)に
    平行に吹いている。(上図の場合は左から右に吹いている)
    地上気圧系がはっきりせずどちらから風が吹いているのか判別しにくい時に、一般場
    の風の向きを把握する事ができる。
  • 正渦度と負渦度の境界線(渦度0線)、いいかえるとハッチしてある濃い領域と白い領
    の境界線はジェット気流に対応し、また下層の前線帯に対応する場合が多い。
  • 等高線の蛇行ぶりの大きい気圧の谷に位置する正渦度極大域に注目し、地上低気圧
    の中心より西に正渦度極大域が位置すれば(渦管が上空に向け西傾すれば)この地
    上低気圧は今後発達傾向に予想される。渦管が垂直に立てば地上低気圧の発達は
    ピーク時でありその後は衰弱傾向に予想される。

地上気圧、降水量予想(極東) 画像をクリックすると拡大します
高層天気図(地上気圧、降水量予想(極東))

表示要素

  • 等圧線(実線:4hPa毎)
  • 地上風(短い矢羽根:5ノット、長い矢羽根:10ノット、ペナント:50ノット)
  • 降水量(破線:予想時刻における前12時間降水量)

主な着目点

  • 前線は記入されていない為、自分で前線を解析する必要がある。ポイントとしては等圧
    線の折れ曲がり部や風向シアーライン(風向の変化が顕著な部分)に注目し前線を解
    析する。
  • 降水量は面積平均値である。また予想時刻を起点とし前12時間降水量である。
    つまり予想時刻迄に降る降水量の合計で、予想時刻以降の値ではない。
2.について

500hPa気温、700hPa湿数予想(極東) - クリックすると拡大します
高層天気図(500hPa気温、700hPa湿数予想(極東))

表示要素

  • 500hPa気温(太実線)
  • 700hPa湿数(細実線:ハッチしてある濃い領域は湿数3℃以下の湿潤域)

主な着目点

  • 湿数(気温と露点温度の差)が小さければ湿潤域である事より、おおよその悪天域や
    晴天域を予想できる。湿数3℃以下では曇りを、湿数が非常に大きい乾燥域
    では晴れと予想できる。この図だけで判断すべきではないがおおよその予想はつく。
  • 湿数3℃以下の領域は中下層雲の出現が予想される。
  • 天気予報で「上空に寒気が流入し...」という時、500hPa面の寒気の動向
    を解析すれば検討できる。
  • 天気予報で「大気が不安定になり...」という時、500hPa面の気温と後述の
    850hPa面の気温差をとり、気温差の大きい領域ほど不安定な成層であり、雷
    や強雨が降り易い。

850hPa気温、風、700hPa上昇流予想(極東) - クリックすると拡大します
高層天気図(850hPa気温、風、700hPa上昇流予想(極東))

表示要素

  • 850hPa等温線(実線)
  • 850hPa風(短い矢羽根:5ノット、長い矢羽根:10ノット、ペナント50ノット)
  • 700hPa鉛直流(破線:ハッチしてある濃い領域は上昇流)

主な着目点

  • 前線解析に利用できる。等温線集中帯の南端部や風向シアー域に着目して前線を
    解析する。
  • 暖気移流域(三陸沖あたり)、寒気移流域(西日本あたり)の解析。
  • 50ノット以上の強風を伴う暖気移流域(下層ジェット域)では短時間強雨、突風、雷
    等に注意が必要である。
  • 降水が雨か雪かの判断の目安に850hPa気温が−6℃以下では雪になる可能性が
    大きくなる。
  • 850hPaの風の分布より、850hPaの前線上に低気圧性循環が解析され、低気圧の
    発生を知ることができる。これは地上天気図に低気圧が予想されていない時に有効
    である。
  • 地上低気圧の東側で暖気の上昇(ハッチしてある濃い領域)、西側で寒気の下降が
    顕著な時は地上低気圧は発達傾向にある。

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